SARUROCK RECORS

思ったこと、思うままに…

クリープに出会ってから、いろんなこと分かったよ


2020年5月8日。クリープハイプ全国ホールツアー2022『今夜は月が綺麗だよ』に行ってきた。

思い返せば2012年冬出会いから今年で10周年。今までレーベルと喧嘩したり、声の調子が悪くなったり、いろいろなことがあった。でも今ホールに立ってライブしている姿を見ると控えめに言って最高だった。クリープハイプの“あやうさ”が好きだ。

 

クリープハイプWikiで調べるとジャンルはインディーロック。インディーロックとは、オルタナの一種、いわゆるギターロックなんだけど

“流行りからかけ離れた、個性的な音楽性”

のことらしい。たしかにあの声が良いんだけど、世間一般からしたら受け入れにくいよな…。

でも、自分達の色を大切にしているところとか、細かいところを考えすぎて行きにくそうなところとか、世間一般に対しての不平不満を持っているところが好き。

歌、音だけでなく、メンバーの雰囲気や空気までもがバンドの一つなんだなって今回のライブで改めて感じた。

 

 

 

ぶっちゃけ、歌だけを切り取ってみると他にも歌がうまいアーティストなんてごまんといる。そして、売れているバンドの影にはそのバンドの“もどき”のバンドがいる。だいたいインディーズにね。大きな石をどかすとだいたいダンゴムシいるじゃん?あんな感じでへばりついているバンドがいるのだ。

例を挙げさせてもらうと、My hair is bad。数年前にマイヘアが有名になって、それを追うように“マイヘアもどき”なバンドが増えた。その理由はマイヘアの曲調によるところが大きいと思う。マイヘアといえば、ひねりのない真っ直ぐなギターロックに元カノの恨みつらみをふんだんに盛り込んだ失恋ソングが特徴で、後追いクソバンドは、この二つの要素を見事にパクり、アレンジし、ハイエナの如く『マイヘアの二番煎じ』を狙っていた。

俺の友達にもたくさんこの“マイヘアもどき”が好きな友達がいて、そいつらに「マイヘアのパクリじゃん」ていうとだいたい怒る。でももしかしたらバンド側は“もどき”と分かってやってる可能性あるよ?「僕らは完全にオリジナルでーす」とも「マイヘアのパクリ」とも言ってないでしょ?

 


www.youtube.com

 

 


www.youtube.com

 

でもほら、これはいくらなんでもねぇ…。もう寝起きで聞いたら「真赤」ですよほんと。でもこういう指摘すると出てくるのが「ちょっと違うから!」っていう意見。そりゃそうでしょ。差別化するためにある程度音階変えたり、アレンジはするでしょ。でもこの曲はもはやパクってないという方が厳しいけどな。

もちろんこのアーティストも頑張ってるし、戦略っちゃ戦略である。“目には目を“精神なんじゃないすか?知らんけど…ハンムラビ法典もびっくりだよ…。

 

 

 

今回のホールツアーにも物販に並びながらこういう系のバンT来て、「〇〇(バンド名)が〜」と大声で音楽知ってるアピールしてた大学生がいた。足元にはディッキ。会場はホール…。もう訳わからん!カオスすぎる!!っていうファンもいた。もう分かったからツーステ踏みながら帰れよ。

 

 

ものすごく脱線しけど何が言いたいのかっていうと、売れてるバンドには“もどき”がたくさんいるのに、クリープにはほぼいないということだ。というか真似したくても真似できないんだろうな。あれはクリープだからこそ成立しているのだと思う。

そんな唯一無二なバンド、今後も活躍が楽しみだ。